日本農業技術検定試験 合格者体験記 平成28年度

農業技術検定試験 受験を推奨 職員の知識向上へ(JA東京中央)

日本農業新聞の記事に日本農業技術検定が取り上げられました。

JA東京中央は、日本農業技術検定協会が実施する日本農業技術検定試験の積極的な受験を勧めている。7月中旬には3級に職員30人、2級に10人がJAで団体受験をした。JAは自己改革を実践する中で「農」と「相談」でつながるJAづくりを目指し、主に営農経済担当職員が同試験を受験していた。昨年からは農業の知識を深めてもらおうと全職員に受験を呼びかけている。これまで、3級39人、2級4人が合格している。受験した職員は「農業を本格的に勉強する機会がなかったが、受験をきっかけに勉強する意欲が湧いた合格のためではなく、勉強して得た知識を農家に伝えていけるようにしたい」と話した。(東京中央)

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2級合格の秘訣は、少数精鋭で早朝補習!

愛知県立佐屋高等学校 農場長 亀嶋浩之

   本校は、大学科農業(園芸科学科1学級、生物生産科1学級)と大学科家庭(生活文化科2学級、生活情報科1学級)を併置している全国でも珍しい農業と家庭の専門高校です。農業を学ぶ生徒は1学年2学級で、愛知県の農業高校の中では規模の小さい学校に入ります。両学科共に動植物の生産を中心とする生産系の学科です。教育目標である「食料生産や動植物の利用に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ、農業経営や関連産業で活躍できる人材を養成する。」を達成すべく、日々農業学習に励んでいます。日本農業技術検定に取り組んでいるのはこの2学科で、2年生の7月に全員(80名)が3級を受験し、3年生は12月に希望者(25~30名程度)が2級を受験します。3級の合格率は例年80~85%(全国平均は60%)ですが、2級の合格率が約70%(全国平均は20%)と非常に高くなっています。
   本校の指導方法は、2年生の年度当初に3級のテキストと過去問題集を全員が購入し、農業の各科目で分野を分担して、日頃の授業の中で教科書とテキストを照らしあらせながら学習します。同時に過去問題も解かせながら知識を深め、アクティブラーニング形式の授業を展開していきます。そして、夏休みや冬休みの宿題としても課しています。もちろんこの学習内容は、年間5回の定期考査の範囲に加えます。ですから、資格取得だけのために一時的に授業で取り扱っているわけではありません。そして、2級についてはさらに踏み込んだ学習を行います。3級合格者の中から特に点数の高い少数精鋭を選び、2級のテキストと過去問題集を使った通常授業に加えて、早朝補習(第0限、7:30~8:20)を農場長自ら行っています。2級の希望者は、主に農業クラブ活動に熱心な執行部役員や全国大会出場経験者がほとんどです。皆、4年制大学や農業大学校への進学のために非常に高いモチベーションを有しているので、テーマを与えて「調べ学習」をさせ、発表させると授業が効率よく進みます。
   2級の問題は、テキストや過去問以外の農業の今日的な話題からも出題されているため、早朝補習では、新聞やJA等の資料も参考にしています。特に最近は、「農業経済」や「農業経営」の分野からの難問の出題が多いため重点的に行っています。また、農業鑑定の学習とも関連させ、授業でプレゼンテーションを行うとき、過去に出題された動植物の写真と比較し、チェックしていきます。 このように、日本農業技術検定合格に向けての年間指導計画を立て、資格取得の学習を通して農業に対する興味・関心を引き出し、農業全般の教養を身に付けさせることが進路選択の幅を広げることにつながっていくと思います。


農業技術検定難関1級学科試験合格、倉吉農高生2人合格 陶山さん、丸野さん (2017・2・9 毎日新聞鳥取版)


県立倉吉農業高校 陶山智美、丸野文音


   倉吉市の県立倉吉農業高校(田中正士校長)の女子生徒2人が、日本農業技術検定1級の学科試験に合格した。高校生の1級合格は県内初で、2009年の検定開始以来、全国でも2人目、3人目の快挙となった。【松本博子】

   倉吉農では1級に3人が挑戦し、昨年10月から2週間ごとに過去の問題を解いて疑問点や弱点を発見・克服する対策で12月の受検を目指した。簿記や経済、条約、時事など高校生に難しすぎる分野は農場長の吉田要さんが解説を書き指導した。授業や大学受験、農場の当番などもあるなかで見事に合格証明書を手にしたのが生物科3年、陶山智美(すやまちみ)さんと丸野文音(あやね)さん。陶山さんは、農の体験や思いをつづる今年度の第44回毎日農業記録賞でも全国優良賞に輝いている。

   陶山さんは「農業経営、マーケティング、農業・環境政策や時事問題を重点的に勉強しました。これから目指す人は受け身ではなく自分から、前のめりになって学ぶ意識を持ってほしい」。丸野さんは「コツコツ積み上げてきたことが結果として表れ、非常にうれしく思いました。過去問を解き、間違えた問題や気になる問題は徹底的に調べてノートにまとめた。友達と一緒に挑戦して互いに競争したら良いと思います」としている。


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